2011年3月23日水曜日

志津川からの便り

「連絡が取れなかった友人からやっと来たメールをそのまま投稿致します。」


皆さん大変心配をお掛けしました。本日やっと携帯が復活し、今皆さんからのメールを読みました。

本当にありがとうございます!絈
涙と鼻水が止まらずまともにメールが打てません・・・絈絈花粉症がヒドイもんで・



ウソです。


本当にみんなの心配してくれる温かい気持ちが嬉しくて心もカラダも震えが止まりません絈

自分はまったくケガもなく元気です瀨
心配してくれた皆さんに自分の想いと現状を知らせたいので、長いメールになります。またいつもの暑苦しい話かと呆れないでお付きあいくださいm(__)m


自分の実家のある南三陸町の志津川地区は今回の震災で最も大きなダメージを受けた街で、人口に対しての犠牲者・不明者の数が最も高いと言われている地区です。町民18000人のうち9000人が行方不明で、二人に1人が犠牲者という状況にあります。

街は一部の山間部、高台にある住宅地と学校を残して壊滅しました。
お店と言えるものは全て無くなり、街一つがソックリそのまま無くなってしまいました。

残った人々は本当の地獄の中にいます。

しかし、今自分たちはいくつもの奇跡の中に生きています。


この一週間、本当にいくつもの奇跡に巡り合いました。


まず一つ目の奇跡は、自分は病気で1年も会社を休んで実家で療養していたのに、復帰して石巻の店舗に勤務を始めたその日に地震・津波が起こったこと。
復帰が一日でも遅れていたら、志津川にいて津波が直撃していたかもしれません。

二つ目の奇跡は、自分の家が高台の団地にあり、家も家族も全員無事であったこと。


三つ目は町長が20mの津波に直撃しながらも役所の屋上のアンテナにしがみついて流されずに生き残ったこと。


四つ目は親友の父親が命と引き換えに起こした奇跡。
親友の父は役所の幹部で最後の最後まで町長と共に町民のために防災庁舎に残り、津波に流され亡くなりました。母と祖母も自宅ごと流されました。
しかし、その地区は鉄筋造りのホームセンターや三階建てのアパートがどこにあったのかさえ解らないほど破壊されているのに、その家は二階部分だけが壊れずにそのままきれいに流され傾きもせずに山影に引っ掛かって止まって、二階にいた母と祖母は助かりました。
津波が直撃して壊れずに形が残った家は街の中でその家だけです。奇跡としか言いようがありません。写真にある白い家が奇跡で残った親友の家です。瓦礫の写真はそのまわりの地区です。

親友は父を亡くしても涙をこらえ、
「父ちゃんは助からなかったけど、父ちゃんが母さんとばあちゃんを助けてくれたんだ。そんな父ちゃんを誇りに思う。オレが父ちゃんの代わりにしっかりして母さんとばあちゃんを支えていくんだ」
と決意し、今日も町のためにボランティアに励んでいます。



そのほかにもヒッチハイクした車が偶然向かいの家の人だったり、二人に1人が犠牲になっているなか、150人いる同級生に未だに誰も犠牲者がいなかったりなど、普通だったら考えられないいろんな奇跡が至るところで起きています。


跡形もなくなった街の中で、不安を抱えながらもさまざまな奇跡の中に生かされています。


自分は地震の次の日から次々と再会していく同級生と共に、情報を集めるために避難所に行きました。
避難所は混乱を極め、パニック状態でした。
ボランティアで支援に回ろうにも、指示する側の行政も何から手をつけてイイか解らない状況でした。

今、避難者がイチバン求めているモノはなにか?
避難者がイチバン助かることをしよう。
そう考えながら近くの避難所を回るなかで解ったことがありました。

避難者が今イチバン欲しいもの。それは水で食料でもなく、離ればなれになった家族の行方と安否でした。


一週間以上たった今でこそ電話もつながり道路もある程度復旧しましたが、当初は各避難所が完全に孤立した状態でした。
移動手段は津波で運ばれた田んぼのような泥と瓦礫を乗り越えるか、道のない山をいくつも越えていくしかありません。

しかし、誰かがそこを回り情報を集めたり伝えたりしない限り、誰が生きているのか、どこの避難所にいるのか解りません。

そこで父を亡くした親友と共に「安否情報収集ボランティア」を立ち上げて活動を始めました。

活動内容は各避難所を回り、避難所名簿を手書きで書き写して他の避難所にも届けるというものです。
しかしコピー機が使えないため、一ヵ所何百人分の名簿を何十箇所もある避難所分手書きで複製を作らなければなりませんでした。

瓦礫と泥の中では100m進むのにも20分も掛かったり、橋や道路が崩落している避難所間は山を3つも越えて10時間以上歩くところもありました。

それでも苦労して集めた安否情報によって親しい人の無事を確認できた人は、本当に涙を流して心から喜び、安心していました。
そうやって喜ぶ姿を見るたびに、全く知らないアカの他人のことなのに自分のことのように嬉しくて自分まで涙が止まりませんでした。

そんな感動の場面を目にして、
「1人でも多くの人を安心させ、不安な避難生活を乗り切る元気を与えよう!!」
改めてそう誓ってボランティア活動の輪は広めていき、活発化していきました。
ここでも一つの奇跡が。

自分が直接誰かに安否確認を頼まれて探しに行くとその相手は100%生きているんです。10日経った今でもそれは続いています。その数は15回(人)にものぼります。

自分には何かがついているとしか思えません。
これを読んでいる何人かは分かると思いますが、きっとそれは5年前に若くして白血病でこの世を去った親友だと自分は信じています。今でも自分の胸ポケットにはその親友の遺骨の欠片が入れてあり、共に行動しています。


50箇所近くもある避難所・18000人もの安否情報を集める中で、ボランティア活動を良く思われない辛く悔しい場面も何度となくありました。


それでも手を強く握られ涙を流して喜んでもらえる度に、この活動を頑張れる力を頂けました。

ガソリンがなくて車が使えないために何度もヒッチハイクを繰り返してアチコチを飛び回り、今日やっと全ての避難所の名簿を集め終わりました。
今では発電機の電力でパソコン管理ができるようになったため、作業は簡単になりました。
●●●

最後まで関われなかった悔しさは残りますが、それでも喜んでもらえた人は確実にいたので、
●●●今回の活動は間違ってなかったと胸を張っています。
きっと町民のために亡くなった親友の父親も喜んでいると信じています。

この町では約80%の人が家も財産も失い、今後の生活に対して希望を持てずに絶望しています。
治安も悪化し、貴重なガソリン・灯油の窃盗、車上荒らし、毛布食料の取り合い、強姦、先日は町内で強盗殺人も発生してしまいました。

それでも多くの人々は人間の温かさ・思いやりは無くさずに生きています。人間は強い生き物です。

それでも公的な機関ではない外部からの助けがなければ生きていけない状況になりつつあります。


ひとりひとりにできることは限られますが、団結して力を合わせればきっと有効な援助になりえます。


どうかどんな形でもイイので、被災地に希望を届けてください。

モノでなくてもいいです。
ひとりひとりのメッセージでも寄せ書き1つでも被災者の生きる力になります。
例え乾電池一本でも一世帯を照らす灯りとなって、涙を流して喜ばれる。そういう状況なんです。

1人一つの言葉でもイイので励ます想いを届けてください。

どうかお願いします。



自分はこの10日間で数えきれないほどの悲しい涙を見ました。
でもそれ以上の数の感動の涙を目にしました。
町を消してしまった津波よりも多くの感動の涙で町が溢れることを信じています。



長々したメールで失礼しました。
最後まで読んでくれてありがとうございます。
被災地からの声はまだ書ききれないほどありますので、また次の機会に発信させていただきます。
出来たらこのメールを拡散して頂きたいと思います。サークル関係、会社内で是非広めてください。



とにかく自分は皆さんが心配してくれる想いのおかげで、こうして暑苦しく元気にしてます(^-^)v

ただ、一つだけ命に関わる健康面で気になることがあり眠れnightを過ごしています。


それは一週間以上まともに風呂に入れていないため、頭が洗えていないことです。カラダは毎日拭けていますが、これ以上シャンプーできないと頭皮のケアが心配です(笑)これ以上は命に関わります(毛根の)
誰かスカルプDを至急届けてください(切実)


欲しいと言っても無理は承知ですが、念のため被災地で欲しがられている物資を上げておきます。

・懐中電灯
・電池(単1もしくは単2)
・カイロ
・ガソリン
・簡易トイレ
・灯油
・灯油ストーブ
・飲料水
・洗顔シート
・チョコ
・携帯充電(電池式)
・docomoスマートフォン用充電器
・花粉症クスリ鼻炎薬
・サクセス(育毛剤)
・生きる希望、励ましのメッセージ



どんなモノでも構いません。
一つでも構いませんので届けてください。
佐川急便やクロネコヤマトでも営業所留め(受け取り人が営業所に取りに行く)で送れるかもしれません。志津川のヤマトは生きています。
もし可能なら調べてみてください。

いつのまにか図々しいお願いばかりになってしまいましたが、史上最大の災害地からの切なる願いです。

どうか受け止めてください。m(__)m


自分は被災地で今出来ることを精一杯やっていきます。

本当に皆さんからのメッセージで暑苦しさが充電できました。


本当に本当にありがとうございました。

また被災地からの状況をお伝えします。


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